こんにちは、リョータです。
- できるリーダーになりたい
- あの人みたいな良いリーダーになりたい
- すごいリーダーを理解したい
こんなことを考えている方にオススメなのが、著書『AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣』です。
本書は、著書の経営する株式会社クロスリバーで集めた膨大なデータを分析して、5%リーダーの行動習慣を導き出しています。
データを基に客観的に分析しているので、参考になること間違いなし。
今リーダーの人だけでなく、これからリーダーを目指す人も読むべき一冊です。
1.著者のプロフィール
越川 慎司
職業
株式会社クロスリバー代表取締役CEO
- 国内外通信会社に勤務、ITベンチャーの起業を経て、2005年に米マイクロソフトに入社。日本マイクロソフト業務執行役員としてPowerPointやExcelなどOfficeビジネスの責任者等を務めた後、2017年に株式会社クロスリバーを設立。
- メディア出演、講演多数。公演の受講者満足度は平均94%、自発的に行動を起こす受講者が続出。
2022年4月株式会社クロスリバーHPより
著者の経営する株式会社クロスリバーは、働き方改革の支援をしていて、研修や講演をしています。
そして著者は、まさに働き方改革のプロ。
本書の他にも、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』を出版されていて、こちらもめちゃくちゃ勉強になります。
こちらの記事で紹介しているので、よければどうぞ。 こんにちは、リョータです。 いつも早く帰れてる けれどすごく成果を上げ続けている たぶん別のところにいっても成果を上げる あなたの職場にもこんな人いませんか? そんな彼ら彼女らには共通したルールがあり ... 続きを見る
参考超エース級の仕事とは?『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』
2.本の概要
トップ5%リーダーとは
多くの会社では、D~Sなどの5段階評価で、上位10%くらいの人が最上位評価Sを得ています。
その中でも突出した成果を残している、いわゆる「SS級」の人がいます。
SS級の人とは、1年だけ突出した成果を上げているのではなく、突出した成果を出し続けている人です。
例えば、「売上目標を3年連続で120%達成」「社内異動をしても高いパフォーマンスを維持」といった人です。
本書では、そんな人事評価「SS級」のリーダーを「トップ5%リーダー」と呼んでいます。
膨大なデータを分析して出した行動習慣
著者の会社が調査を行いました。
クライアント企業各社の「トップ5%リーダー」1841名、それ以外の管理職1715名を対象に、対面・リモートによるヒアリングやWebアンケートなどで調査を行いました。
2022年4月「AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣」より
行動履歴のデータを時間にすると、なんと1,400時間以上!
すごいですよね。
集めたデータの中には、コロナ化で増加したオンライン会議のデータやビジネスチャットの会話履歴まで。
これらのデータをAIで分析し、「5%リーダー」たらしめるエキスを抽出したそうです。
調査のガチ度が半端ないです。
トップ5%リーダーの行動習慣
分析した結果をもとに、トップ5%リーダーの行動習慣や特徴が紹介されています。
例えば、次の二つです。
話すよりもしっかり聞く
5%リーダーのうち58%は、発言頻度は多いが、発言時間は短いことがわかりました。
相手に思いが伝わるようにするには、メッセージをコンパクトにまとめて発する必要があります。
実際この58%の人は、自分が話すより、相手であるメンバーのほうが長く話をしていました。
聞く時間よりも話す時間のほうがテンションが上がることを5%リーダーは知っています。2022年4月「AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣」より
ゆっくり歩く
5%リーダーのうち59%の人が、明らかに平均よりもゆっくりと移動していたのです。
目視で5%リーダーがとてもゆっくりと歩いている様子を確認することができました。2022年4月「AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣」より
これは、
- 時間と気持ちの余裕を作るようにしている
- あえてゆっくり歩いてメンバーから話しかけられる間を作っている
といった理由からだそうです。
95%リーダーの行動習慣
この分析では、トップ5%リーダーの行動習慣を見つけるのと同時に、95%リーダーの行動も見えてきています。
例えば次の2つです。
定例会議で自分が7割話す
定例会議のうち、4分の1の会議で、管理職が全体の時間の7割以上も話していました。
そして、内職の温床になっていました。
管理職が一方的に話すだけでは、メンバーにしっかりと伝わらず、アクションに繋がらない。
アクションに繋がらない会議は、意味がありません。
部下に答えを教える
一般的な管理職はメンバーに指導するとき、「こうするんだ」「こうなるはずだ」と断定的に指導します。
これでは、メンバーは自分で考えることをやめます。
そして、上司依存型のメンバーが育ってしまいます。
3.気づき
before
僕が特に目からうろこだったのは、「社内会議の冒頭2分は雑談をする」というルールです。
実際にお試しでやってみて、効果が出たそうです。
2ケ月にわたるトライアルを行い、以下の結果が出ました。
雑談ありの会議は、雑談なしの会議に比べて、発言数が平均1.7倍多く、発言者数は1.9倍増加。
それでも予定された時間内で会議が終わる確率が45%高かったのです。2022年4月「AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣」より
びっくりですよね。
簡単なことなのに効果てきめんです。
僕はこれまで、時間になったら即本題に入っていたので、試してみようと思ったことです。
after
会議は、時間ぴったりに全員が集まることはほぼありません。
大抵、5分前に来る人~5分遅れてくる人までまちまちです。
まずは、自分が5分前にきて、その場にいる人と雑談をしてみるよう意識しました。
すると、あきらかに場が温まり、発言回数が増えたように感じます。
さり気なく、雑談を増やしてみようと目論んでいます。
4.まとめ
やはり、実際にデータをとって分析した内容は、説得力が違います。
また、今回の結果で、本人も自覚していない特徴が判明していました。
例えば、「5%リーダーのうち59%の人が、明らかに平均よりもゆっくりと移動している」という点ですね。
データで分析したからこその内容です。
ちなみに、著者の他の書籍『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』もすごく参考になるので、よければこの記事からどうぞ。 こんにちは、リョータです。 いつも早く帰れてる けれどすごく成果を上げ続けている たぶん別のところにいっても成果を上げる あなたの職場にもこんな人いませんか? そんな彼ら彼女らには共通したルールがあり ... 続きを見る
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