本の感想

何が違う?『AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣』

2022年4月6日

リーダー

こんにちは、リョータです。

  • できるリーダーになりたい
  • あの人みたいな良いリーダーになりたい
  • すごいリーダーを理解したい

こんなことを考えている方にオススメなのが、著書『AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣』です。

本書は、著書の経営する株式会社クロスリバーで集めた膨大なデータを分析して、5%リーダーの行動習慣を導き出しています。

データを基に客観的に分析しているので、参考になること間違いなし。

今リーダーの人だけでなく、これからリーダーを目指す人も読むべき一冊です。

リョータ
意外な事実もあるので、ぜひ!


1.著者のプロフィール

越川 慎司

職業
株式会社クロスリバー代表取締役CEO

  • 国内外通信会社に勤務、ITベンチャーの起業を経て、2005年に米マイクロソフトに入社。日本マイクロソフト業務執行役員としてPowerPointやExcelなどOfficeビジネスの責任者等を務めた後、2017年に株式会社クロスリバーを設立。
  • メディア出演、講演多数。公演の受講者満足度は平均94%、自発的に行動を起こす受講者が続出。

2022年4月株式会社クロスリバーHPより

著者の経営する株式会社クロスリバーは、働き方改革の支援をしていて、研修や講演をしています。

そして著者は、まさに働き方改革のプロ。

本書の他にも、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』を出版されていて、こちらもめちゃくちゃ勉強になります。

こちらの記事で紹介しているので、よければどうぞ。

2.本の概要

トップ5%リーダーとは

多くの会社では、D~Sなどの5段階評価で、上位10%くらいの人が最上位評価Sを得ています。

その中でも突出した成果を残している、いわゆる「SS級」の人がいます。

SS級の人とは、1年だけ突出した成果を上げているのではなく、突出した成果を出し続けている人です。

例えば、「売上目標を3年連続で120%達成」「社内異動をしても高いパフォーマンスを維持」といった人です。

本書では、そんな人事評価「SS級」のリーダーを「トップ5%リーダー」と呼んでいます。

膨大なデータを分析して出した行動習慣

著者の会社が調査を行いました。

クライアント企業各社の「トップ5%リーダー」1841名、それ以外の管理職1715名を対象に、対面・リモートによるヒアリングやWebアンケートなどで調査を行いました。

2022年4月「AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣」より

行動履歴のデータを時間にすると、なんと1,400時間以上!

すごいですよね。

集めたデータの中には、コロナ化で増加したオンライン会議のデータやビジネスチャットの会話履歴まで。

これらのデータをAIで分析し、「5%リーダー」たらしめるエキスを抽出したそうです。

調査のガチ度が半端ないです。

トップ5%リーダーの行動習慣

分析した結果をもとに、トップ5%リーダーの行動習慣や特徴が紹介されています。

例えば、次の二つです。

話すよりもしっかり聞く

5%リーダーのうち58%は、発言頻度は多いが、発言時間は短いことがわかりました。
相手に思いが伝わるようにするには、メッセージをコンパクトにまとめて発する必要があります。
実際この58%の人は、自分が話すより、相手であるメンバーのほうが長く話をしていました。
聞く時間よりも話す時間のほうがテンションが上がることを5%リーダーは知っています。

2022年4月「AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣」より

ゆっくり歩く

5%リーダーのうち59%の人が、明らかに平均よりもゆっくりと移動していたのです。
目視で5%リーダーがとてもゆっくりと歩いている様子を確認することができました。

2022年4月「AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣」より

これは、

  • 時間と気持ちの余裕を作るようにしている
  • あえてゆっくり歩いてメンバーから話しかけられる間を作っている

といった理由からだそうです。

95%リーダーの行動習慣

この分析では、トップ5%リーダーの行動習慣を見つけるのと同時に、95%リーダーの行動も見えてきています。

例えば次の2つです。

定例会議で自分が7割話す

定例会議のうち、4分の1の会議で、管理職が全体の時間の7割以上も話していました。

そして、内職の温床になっていました。

管理職が一方的に話すだけでは、メンバーにしっかりと伝わらず、アクションに繋がらない。

アクションに繋がらない会議は、意味がありません。

部下に答えを教える

一般的な管理職はメンバーに指導するとき、「こうするんだ」「こうなるはずだ」と断定的に指導します。

これでは、メンバーは自分で考えることをやめます。

そして、上司依存型のメンバーが育ってしまいます。

3.気づき

before

僕が特に目からうろこだったのは、「社内会議の冒頭2分は雑談をする」というルールです。

実際にお試しでやってみて、効果が出たそうです。

2ケ月にわたるトライアルを行い、以下の結果が出ました。
雑談ありの会議は、雑談なしの会議に比べて、発言数が平均1.7倍多く発言者数は1.9倍増加
それでも予定された時間内で会議が終わる確率が45%高かったのです。

2022年4月「AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣」より

びっくりですよね。
簡単なことなのに効果てきめんです。

僕はこれまで、時間になったら即本題に入っていたので、試してみようと思ったことです。

after

会議は、時間ぴったりに全員が集まることはほぼありません。

大抵、5分前に来る人~5分遅れてくる人までまちまちです。

まずは、自分が5分前にきて、その場にいる人と雑談をしてみるよう意識しました。

すると、あきらかに場が温まり、発言回数が増えたように感じます。

さり気なく、雑談を増やしてみようと目論んでいます。

4.まとめ

やはり、実際にデータをとって分析した内容は、説得力が違います。

また、今回の結果で、本人も自覚していない特徴が判明していました。

例えば、「5%リーダーのうち59%の人が、明らかに平均よりもゆっくりと移動している」という点ですね。

データで分析したからこその内容です。

リョータ
5%リーダーを目指すなら、ぜひ読みたい一冊です!


ちなみに、著者の他の書籍『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』もすごく参考になるので、よければこの記事からどうぞ。

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